武庫川女子大学を受験される方への情報をお伝えします。
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生活環境学科 卒業生の、ありま三なこさん=写真右の左=の作品『ウォールズ』=写真左=が、第8回「be絵本大賞」(フジテレビKIDS、BSフジ、ポニーキャニオン、扶桑社:共催)で大賞を受賞しました。受賞作は扶桑社から5月に出版されました。
「be絵本大賞」は、フジテレビKIDS、BSフジ、ポニーキャニオン、扶桑社が、想像と創造に満ちた大きな心と自由と愛を子どもたちに届けられる絵本の作り手を発掘し、活動を支援するために創設されたものです。第8回となる今回、747作品の応募の中から第1次選考・第2次選考・最終選考を経て、ありまさんが大賞を受賞しました。
『ウォールズ』/内容/壁のまわりにやってきた生き物たちが、支えられたり、助けられたりした、壁についての思い出を語り合います。そして・・・淡々とした語りながら人の心に静かな感動を与える作品です。 詳しくはこちら
ありまさんは、生活環境学部 生活環境学科生活デザインコース で学び、卒業制作で、しかけ絵本の制作に取り組みました。「ストーリーから製本まで、全て独学し、五感で楽しめるものにしようと、工夫しました。この時の経験から、絵本について自ら学びたいという思いが芽生え、現在につながっています」と制作当時のことを振り返りました。
卒業制作のゼミを担当した西田徹准教授(生活環境学科)=写真右の右=は「学生のころから、ありまさんには独特の世界がありました。やりたいことを見つけて、ぶれずに続けて結果につなげられたのは素晴らしい。学生時代の経験がきっかけになったと聞いて、大変うれしいですね」と話しました。
ありまさんは「まずは『ウォールズ』を多くの人に手にとってもらい、色々なことを感じてもらえたらと思っています。ショートムービーにできればとも考えています。イタリアのボローニャ絵本原画展にも出かけて、海外での反響も感じたいと思います」と、さらなる飛躍について話しました。
武庫川女子大学附属図書館は6月4日、作家の小川洋子さんを招き、「作家と語る」第3回(芦屋市谷崎潤一郎記念館共催)を公江記念講堂で開催しました=写真右=。学生や一般の方、630人が参加しました。
「作家と語る」は本学の大学・短期大学部の学生1万人を対象にした「読書に関わるアンケート調査」の結果、学生に支持が高い女性作家を招き、学生と作家をつなぐイベントです。今回は『妊娠カレンダー』で芥川賞、『博士の愛した数式』で読売文学賞と本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞など多数の受賞作のある作家 小川洋子さんを迎え、学生8人とトークセッションを行いました=写真左、中=。
学生たちは、小川さんの作品を読んでグッときた一文を切り出して、なぜグッときたのかをまとめた冊子を用意しました。トークセッションでは、それぞれが自分のことばで小川さんに、作品への思いやグッときた一文を選んだ理由を話したり、執筆について質問したりしました。
小川さんは「人の心はあやふやなもので、日常だけにとらわれていると苦しくなってしまう。その境界を踏み越えて自由に行き来することが、時に必要になり、それを体験できるのが小説の役割だと考えています」「作品が生まれるのは作家の力だけでなく、偶然の力にも左右されるものです」「絵本ではモノが語るという、文学の本質がもっとも表現しやすいですね」など、学生たちの話や質問に応じました。
また『アンネの日記』を読みアウシュビッツを訪れた会場の学生からの質問には「アンネが望んだ”死んでもなお生き続けること”がまさに現実となっているのが、文学の力だと思います」と話しました。
表現のための感性や執筆について尋ねられ「何にしても言葉にするのは面倒なこと。表現するためには執念深く見ることが必要です。小説家の資質はあきらめないこと、毎日決まった時間に座り続けて書いています」「スランプは感じたことはなく、常に低空飛行で続けていれば遠くまでいけると書き続けています」と日ごろの姿勢を披露しました。
最後に「頭で考えることや理屈を飛び越えて、豊かな時間を持つことができるのは人間の特権です。そのために本が役立てばと、これからも小説を書き続けたいと思っています」と会場に向けて挨拶をしました。
トークセッション参加者(写真左の右から)
白川春奈さん(英語文化学科3年)、西丸真帆さん(日本語日本文学科4年)、屋杏奈さん(日本語日本文学科4年)、藤原雛さん(英語文化学科3年)、中尾朱里さん(英語文化学科3年)、徳島佐由美さん(看護学研究科 看護学専攻2年)、堀内遥さん(教育学科3年)、杉山弥生さん(日本語日本文学科卒業)
「第52回武庫川女子大学体育祭」(主催:武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部学友会)が5月21日、2日間の日程で始まりました。今年のスローガンは「青春疾走〜”春”は短し 走れよ乙女〜」。この日は総合スタジアムで、開会式、バトン・チアリーディング部の演技に続き応援合戦が行われました。午後には、準備体操=写真中=の後、1年生のクラス対抗ドッジボール大会が行われ、競技者と応援のクラスメイトが一丸となってトーナメントに挑みました=写真右=。
この日のメイン種目は恒例の「応援合戦」。各学科から選出されたメンバー約50人が元気よく演技して、学科を盛り上げる名物種目です。5チームが工夫を凝らしたパフォーマンスを行い、満員の観客席からは大きな拍手と歓声があがりました。学生・教職員による審査の結果、「大食伝説」というテーマで、カラフルで力強い演技を披露した食物栄養学科=写真左=が1位に輝き、優勝カップを手にしました。2位は健康・スポーツ科学科、3位は教育学科でした。